6つの問いから10年後を見る
本書では、AI、戦争、民主主義、産業、人口・移民・宗教、覇権という六つの問いから、10年後の世界へ進んでいく。古典の知識がなくても読み進められるよう、まず序章で、この構造の見方を解説した。
かつて私が受けた「100年後の自社」という問いは、未来を言い当てる技術だけを求めるものではなかった。何を受け継ぎ、何を変え、次の世代にどんな会社を渡すのか。その判断を支える視野を求める問いだったのだと思う。
長い時間を生き延びた古典には、その問いを考える材料がある。戦略コンサルティングの現場で使い、企業分析やニュース解説で磨いてきた方法を、読者の皆さんにも手渡したい。これから起きることに振り回されるだけでなく、自ら未来を選ぶために、本書をまとめた。
本稿を第1回として、プレジデントオンラインで、本書をモチーフとした連載を始める。今回は、その出発点として、私がなぜ古典を通じて未来を考えるようになり、本書を書くに至ったのかをお伝えした。これからの連載では、本書で取り上げた古典と現実のニュースを結びつけ、世界を動かす構造と、私たちが選びうる未来を、読者の皆さんとともに考えていきたい。
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