「夢想」したことは、必ず形にする

トヨタは「交通事故ゼロ」を言ってきた。

交通事故ゼロの実現について、おそらく日本人の9割以上は夢だと思っているだろう。だが、夢が形になることはある。かつて、トヨタの創業者、豊田喜一郎が「日本人の手で自動車をつくる」と言った時、日本人の99.9%は「そんなことは夢だ」と考えた。馬車、人力車が町のなかを走っていた時代、自動車を作ることは夢想で、自動車をつくると言った人は夢想家だった。しかし、豊田喜一郎は自動車を作り、今のトヨタを作った。彼は夢想家で終わらず、夢を形にした。

蓼科山聖光寺の縁起
撮影=プレジデントオンライン編集部
蓼科山聖光寺の縁起

今後も、災害に関わる交通事故、意図的な交通事故、不可避の交通事故はなくなることはない。そうした交通事故の場合、死者が出ることは避けられないと思われる。

しかし……、町を走る車の過半が自動運転車になったとする。

人の交通安全意識が今よりもさらに向上したとする。

見通しの悪い交差点のすべてにITSスマートポールが設置されたとする。

そうすれば災害や不可避の事故以外では少なくとも交通事故死はなくなるのではないか。

豊田章男は交通事故ゼロを信じて訴えてきた。祖父の喜一郎と同様、彼もまた夢想家では終わらない。

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