近社長が語った「豊田章一郎氏の姿」
近健太は記者会見に臨む前、タテシナ会議の終わりの挨拶をした。そこで彼は豊田章男が2019年に述べた言葉を引用した。
「私は今日、参加させていただきました。56年間、毎年7月17日・1日の万灯会および大祭法要が続いていること、タテシナ会議のような枠組みで、トップのみなさまが交通事故撲滅に向けて議論している場があること、どちらも決して当たり前のものではないと思っています。
思えば豊田章一郎名誉会長は毎年、この時期に蓼科にお越しになっていました。お年を召していても、毎年のように来られています。
私は当時、豊田章男会長(当時社長)の秘書としてここに来ていましたが、名誉会長と会長が並んで祈る姿は、私にとって非常に強い記憶として残っています。
今日は聖光寺責任役員の豊田章男が欠席しております。そこで私は(豊田が)6年前に述べた言葉の一節をご紹介させていただければと思います。読み上げます。
「この50年、願い続けてきた」
『私たちはこの50年、毎年欠かすことなく、ここ聖光寺において、交通事故による悲しみがなくなるよう願い続けてまいりました。創建当時には願うだけでは事故はなくならないと言われたこともあったというふうに聞いております。それでも私たちは願い続けてまいりました。精一杯の願いを込めた技術であり、車でなければ世の中に成すことなどできない。私はそう思っております。CASEと呼ばれる技術革新によって、車の概念そのものが大きく変わろうとしています。それでも変わらないものがあります。それは、私たちが本当に作りたいものは人々の幸せだということです。
これからも私たちは願い続けてまいります。この世界から悲しい事故がなくなるように、そしてもっと人々を幸せにする車を追求してまいります。
交通事故でお亡くなりになった方々のご冥福と、お怪我をされた方の早期回復をお祈りするとともに、引き続き交通事故ゼロを目指して力を合わせて精進することを誓います。お誓い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。豊田章男』」

