「ファナック×エヌビディア」という決定的協業

ここで象徴的な事実が一つある。ファナックは協働ロボット(人間と並んで作業できる、安全柵不要のロボット)だけは、「緑色」に塗装している。一般のロボットの黄色とは別の色を採用することで、人に安全だと一目で分かるようにしている。色そのものが安全のシグナルになっている、という設計思想が、すでにここに表れている。

そして、決定的なエピソードがある。ファナック本社の工場では、ロボット製造ラインがほぼ無人で稼働している。ファナックのロボットが、ファナックのロボットを組み立てている。月産1万1000台の生産能力を、ロボット自身が支えている。ファナックは世界最大のロボットメーカーであると同時に、世界最大のロボットユーザーでもあるのだ。

そのファナックに、2026年、歴史的な動きが始まった。