野地秩嘉(のじ・つねよし)
1957年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクション作家に。人物ルポ、食や美術、海外文化などの分野で活躍中。『サービスの達人たち』『なぜ、人は「餃子の王将」の行列に並ぶのか?』ほか。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞する。

現在、書店の様々な分野に野地秩嘉氏の本は平積みになり、棚に入っている。デビュー作でテレビドラマにもなった『キャンティ物語』は文庫本の棚に、『成功はゴミ箱の中に』はビジネス書、『高倉健インタヴューズ』は映画・芸術書コーナーに平積みになっている。本が売れない時代、新刊本がすぐ返品されてしまう状況の中、これは稀有なことだ。野地氏の最新刊は『プロフェッショナルサービスマン』。

「世の中に贅沢ってたくさんありますよね。美味しいものを食べる、豪華なホテルに泊まる、高価な宝石を身につける……でも究極的に一番何をして生きていきたいかと問われれば、“気持ちよく生きていきたい”と僕は考えます。ものではなく、いいサービスと出合う、つまりいいサービス業の人に会うことが最高の贅沢だと感じています」

(岡倉禎志=撮影)
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