1音ごとに1拍おいて発声を
「は・じ・め・ま・し・て」と、ゆっくり1音ごとに1拍おいて発声する練習をしてください。次に「はじめ・・まして・・」と、区切って発声します。これを繰り返した後、「はじめまして・・。新田祥子ともうします・・」と通常の文脈の区切りでリズムをとってください。
「あがり症」で悩んでいる人の多くは、とても真面目です。「うまく喋らなくてはならない」と厳しくチェックするあまり、「うまく喋れない」自分にいら立ちを覚え、最終的には喋ることが怖くなってしまっているのです。喋りは下手でもいいんです。人はペラペラと小器用に話す人間の話よりも、朴訥でも一生懸命に話す人間の話を聞きたいもの。自分らしいリズムと発声で話すことができれば、それが理想の話し方なのです。
(構成=三浦愛美 撮影=奥谷 仁)