日本の企業幹部は、往々にして自己変革にトライしたがらないが、欧米ではエグゼクティブ専門のコーチングはもはやスタンダード。その内容とはどんなものか。2人の実例をもとにご紹介しよう。

日本のリーダーも悪癖を正し、成長すべき

なんとしても世界で勝てる日本人のリーダーを育てたい! そんな思いに駆られて外資系企業の社長を辞し、プロのエグゼクティブ・コーチとして独立したのは昨年1月のことである。

以来、1年ほどの間に35人のエグゼクティブ、管理職をコーチする機会を得て、改めてコーチングの威力を実感することになった。なぜなら、私がコーチしたエグゼクティブのうち実に7人が昇格し、業績を25%も伸ばす人まで出現したからである。