サービス開始から22カ月で驚異的な成長

ICT社会の進歩は著しく、とりわけSNSの分野では、ツイッターやフェイスブックといった米国発の巨大なシステムがグローバルに浸透し、すでにコミュニケーションのインフラとなっている。

ところがこの両システムよりも、ずっとスピーディーに成長しているSNSが東アジアで開発されている。LINE株式会社が提供する無料通話・無料メールアプリの「LINE」だ。これは2011年6月のサービス開始からわずか19カ月目の本年1月にユーザー数1億人を突破した。これは、ツイッターの49カ月、フェイスブックの54カ月に比べ、格段に早い。その破竹の勢いはとどまるところを知らず、本年7月21日には、ユーザー数2億人を超えている。盛衰の激しいネット業界において、なぜこのような驚異的な成長を遂げたのであろうか。この秘密に迫ってみたい。