本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2023年4月24日レター)

――厚労省が1980年代から少子化対策を講じてきたにもかかわらず、日本の人口は減り続け、昨年の出生数が80万人を割り込んだという報道がありました。団塊世代の約3分の1という数字です。従来のようにお金をいくら給付しても、現在の育児や教育の費用に充当されるだけで、この施策で出生数を増やせるかは疑問です。ビジネスの世界でも、常に問題解決力が求められますが、解決策を考える際に、解決策の精度やインパクトを高めるには、どんなことが大切でしょうか。

【堀】解決策の精度を上げるには、問題の原因をつきとめなくてはなりません。少子化問題の原因は何なのか。複数の原因が複雑にからみあっている可能性もあります。たとえば、女性の人生を観察して見えてくることは、20代はちやほやと大事にされるから結婚しないで働いていた方が絶対に楽しいでしょう。30代になる頃、責任が出てきて働くのが重荷になるから結婚して子育てする方が楽しい、というトレンドがつくれれば、それにのる人が増えると思います。

(構成=今井道子)