本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2023年1月9日レター)
――雇用者の40%近くが非正規社員と言われています。部下10人のうち6人が正社員、4人が非正規社員という状況で、仕事の与え方、育成の仕方など、両者の間で変えるべきでしょうか。両者のマネジメントについてどう考えたらよいでしょうか。
【堀】日本の大企業は、戦後長い間、「人事制度の三原則」を守りながら成長してきました。「人事制度の三原則」とは、新卒一括採用、年功序列ではなく勤続年数序列、終身雇用です。毎年4月に新卒を一括採用し、仕事ができるかに関わらず勤続年数で給料が決まり、60歳定年まで勤め、その少し前から子会社などに移って65歳まで働く。これが日本人の標準的な姿でした。
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(構成=今井道子)

