本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2022年9月12日レター)

――ITやデータサイエンス部門の優秀な人材が逼迫し、争奪戦となっています。優秀な人材は世界中にいて、英語のプレゼンに慣れていますし、技術面では日本人よりも優れているなどの利点が多く雇用したい気持ちが強いのですが、彼らの力を活かせるような組織文化をつくるにはどうすればよいでしょうか。

【堀】結論から言いますと、日本企業が優秀な外国人を雇うのは難しいです。仮に雇うことができたとしても、早々に辞めていくと思います。なぜかと言えば、優秀な人材はとんとん拍子に偉くなり、給料が何倍にも増えていくという環境でなければ見合わないと考えているからです。残念ながら、日本企業は、優秀な人材が満足できるような人事制度になっていないのです。

(構成=今井道子)