海外スタッフや投資家にTOTOの理念を伝える際にも言葉を大切にしている喜多村会長。海外の投資家にも響く、歴代経営者が引き継いできた言葉とは――。(2024年2月12日レター)

TOTOが海外に工場をつくるときも、また製品を海外に販売するときも、この国で100年以上愛される会社になりたいと念じています。そのためには、品質ももちろんですが、販売して終わりではなく、アフターサービスにもすぐにかけつけられるような体制をつくらなければなりません。社員にはそれをKPIにして一生懸命取り組んでほしい。

お客さまに対する行動は、上からの指示によって起こすのでは本物ではありません。現地のスタッフが、一人の人間として、心の底からこの国で愛され続ける会社になりたいと思い行動してほしい。その想いを全社員に伝えるのが、日本から来たTOTOではなくて、「その国のTOTOになる」という言葉なんです。

(構成=今井道子)