肩こりや腰痛になりにくい体を作るにはどうしたらいいか。整体師の奥中伸さんは「胸骨を意識するといい。胸骨をナナメ上に3ミリほど突き出すだけで、骨格のバランスが整い、肩こりや腰痛が起きにくくなる。私が開発した『胸骨体操』というエクササイズをやることで、より効果を実感できる」という――。(第1回)

※本稿は、奥中伸『読むと「一瞬」で体が変わるすごい本』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

「胸骨」が健康のスイッチ

体の「ある部位」を意識するだけで、「一瞬」で生命力がよみがえり、健康になっていく。ある日、知り合いの編集者さんから、「一瞬で健康になれる、簡単ですごい方法ってないんですか?」と聞かれました。

「そんなもんありませんよ」と答えかけましたが、いや、ありました。すべての読者の方々が、簡単に、より少ない労力で、この本を読むだけで迷うことなく実践でき、まさに一瞬で健康になれる方法が。

それは、胸骨きょうこつを意識する。たったこれだけです。胸骨とは、胸の中央にある太い骨のこと。肋骨ろっこつとつながっていて、心臓や肺などの大切な循環器を守っている骨です。普段の生活では、胸骨の存在を気にしている人はほとんどいないでしょう。

胸骨は、肩や腰などと違って、何かしらの痛みや不調が発生することがありません。ある意味、影の薄い骨だといえます。でも、実はこの影の薄い胸骨こそ、私たちを健康体に導くためのスイッチだったのです。そもそも「胸骨を意識する」とはどういうことなのでしょう。

言葉の通り、自分の胸の中央にある骨の存在を感じてみることです。何も考えず、ただ、その存在を感じるのです。胸骨は、このように上を向いた形をしています。そのため、胸骨をほんの少し意識するだけで、上向きに働く矢印の力が生まれます。