「ガチガチの体」を動かす“胸骨体操”
イラストを見てください。まず、床にひざ立ちになってください(正座やイスに座っていてもオーケーです)。
両ひざの間隔は肩幅程度で、両足のつま先同士をくっつけましょう。両足で三角形をつくるイメージです。胸を上げて、まっすぐ前の壁を見ます。両腕を前から上げて、真上まで持っていきます。
次に手のひらを外に向け、胸の中心(両肩甲骨のちょうど真ん中くらい、胸椎5番といいます)に向けて、四方八方から圧力を加え、力を集めるイメージで、腕をゆっくり下ろしていきます。
肘はできるだけ体の後ろ側に下ろし、90度に折り曲げます。肩よりも少し低い位置まで肘を持っていきます。顔は軽く上げて、胸骨を支点にし、上体を胸椎で反り返らせてください。その際、腰から反らないように注意してください。
次に肘から先の力を抜いてダラッとさせ、手のひらを内側に向けて、腕を開きます。あとはご自分のタイミングで、一気に全身を崩し、脱力します。脱力したあとの姿勢は、腕をついても、猫背になっても、うなだれても、なんでもオーケーです。
普段使っていない胸椎が動くと、ザッと一瞬汗が出る感覚があります。気持ちよさの余韻を味わってください。
とくにパソコン仕事の人にオススメ
胸骨体操のポイントは、手のひらを「外側」に向けるところです。
骨力学的に、骨と骨が引っかかる負荷を感じられるので、「骨を使う」ことを強く意識できます。試しに、手のひらを「内側」に向けてやってみると、骨の引っかかりがどこかに消えてしまいます。「人間は骨でできている」ことを教えてくれる体操なのです。
胸骨体操を行うと、背骨全体のしなやかさが出てきます。そのおかげで、スムーズに胸骨を上げたり、反対に、猫背になりやすくなります。また、胸椎の柔軟性が上がると、腕が胸椎から動き出します。ちょっとした物を取ろうとするときでも、腕がググッと伸びてラクチンです。上半身の筋力をムダに使わないですみます。
胸骨体操は、パソコン仕事を根詰めてやっているときなどに特におすすめです。巻き肩になり、ガチガチにかたまった上半身が、一気に解放される爽快感を味わえます。日常的に取り入れると、体の状態はみるみる変わっていくでしょう。




