※本稿は、滝島一統『得する不動産バイブル ハンコ押す前に読む本』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
「私はいくらまでの住宅を買えるの?」シンプルな計算方法
購入できる住宅の価格は、「用意できる頭金+住宅ローンの借入額」です。
購入時には新築では価格の3〜5%程度、中古では価格の5〜7%程度の諸費用がかかるので、その分も用意する必要があります。まずは予算の上限を決めて、そこから物件探しをするのが、無理のない購入につながります。
頭金は、自身の預貯金のほか、親から贈与を受ける例もあります。年間110万円以上の贈与を受けると贈与税がかかりますが、住宅の新築、取得、増改築に充てるお金を贈与してもらう場合は、最大1000万円までが非課税になります(住宅取得等資金贈与の特例。2026年末までの贈与が対象。2026年1月現在)。
ただし、父母や祖父母からの贈与、床面積が50平方メートル以上、中古では耐火建築物では築25年以内、非耐火建築物は築20年以内などの要件があります。
頭金が多いほどより高い家を買える
頭金を多く用意できれば、より高い家を買うことができます。また同じ価格の家を買うにしても、頭金が多ければ借入額を抑えられ、返済負担を軽くできます。
とはいえ、預貯金全額を購入に充てるのは危険です。病気などによる収入減や、臨時の支出も想定し、教育費などある程度の金額は残しておく必要があります。
条件がそろえば、頭金ゼロでも購入は可能で、ローンをたくさん借りるといった無茶をしなければ、頭金なしでの購入も否定しません。ただし万が一の場合のリスクは大きくなります。
購入後すぐにどうしても売らざるを得なくなった場合、5000万円の家を頭金1000万円で買っていれば、1000万円値下がりしていても売却はできます。しかし頭金ゼロ・借入額5000万円では、少しでも値下がりすると、売却代金でローンを返済しきれず、売却できない場合もあります。
頭金もない、購入時の諸費用も用意できない場合はどうでしょうか。返済能力があれば、諸費用も借りることはでき、金融機関によっては住宅ローンに組み込んでくれる場合もあります。住宅ローンとは別枠になる場合は金利が高くなったり、返済期間が短縮されたりします。
しかし、そもそも諸費用もない人は、お金を貯めるのが苦手なのかも知れません。そんな人がしっかり返済できるのかも気になるところです。

