「家賃と同程度なら無理なく返せる」は大間違い

ローンをたくさん借りれば物件の選択肢は広がりますが、借りすぎには要注意です。

まず、「家賃と同程度なら無理なく返せる」というのは、大きな間違い。

購入後、マンションなら管理費や修繕積立金、車があれば駐車場代もかかります。修繕積立金は共有部分の修繕に使う費用なので、専有部分の修繕費は自分で用意していかなければなりません。一戸建てはすべて自分で行いますから、やはり費用の準備は必要です。

マンション、一戸建てともに、所有している間はずっと、固定資産税もかかります。ローン返済が家賃並みであっても、別途、それらの支出が生じるのです。

強調しておきたいのは、自分が最悪の状況になったときでも返済できる金額にしておくことです。産休・育休を取得したり、病気療養したりで収入が減る、転職したものの思うように収入が伸びないなどの可能性も考慮し、それでも払えるくらいにしておくことです。無理なく返済できる額をじっくり考えてみましょう。

【図表1】ローン試算
出典=『得する不動産バイブル ハンコ押す前に読む本』

遅くとも65歳までにはローンは返し切りたい

返済期間によっても借りられる額が変わってきます。

多くの金融機関では、返済期間は最長35年ですが、リタイア後にも返済が続くのは大変です。理想的には60歳まで、遅くとも65歳までに完済できる年数にしたいものです。

65歳までに完済するなら、35歳の人なら30年返済、40歳なら25年返済です。返済額が月10万円・金利2%で、30年返済なら借りられる額は約2710万円、25年返済なら約2364万円です。