家を安く建てるにはどうすればいいのか。「不動産Gメン」として活動する滝島一統さんは「ハウスメーカーを比較するために住宅展示場を訪れるのはアリだ。だが、そこで営業マンから渡される『ある書類』には絶対にサインしてはいけない」という――。

※本稿は、滝島一統『得する不動産バイブル ハンコ押す前に読む本』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

住宅販売、セールスマンとクライアント夫婦
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家を建てるならトップクラスのハウスメーカー一択

土地を買ったり、土地を相続したりして家を建てるケースもあるでしょう。

建築をどこに依頼するかが悩みどころですが、自分で住むための家なら、できればトップクラスのハウスメーカーで建てるのが望ましいと思います。

一般的な工務店と、トップハウスメーカーは似て非なるものです。たとえば正規のiPhoneが10万円、誰かの“手作りiPhone”が8万円なら、多くの人は多少値が張っても正規品を選ぶでしょう。ところが、なぜか家だと“手作りiPhone”のような家を選ぶ人が少なくありません。

トップハウスメーカーではテレビCM代も上乗せされているから無駄に高いと考える人もいますが、請け負う戸数で考えれば、CMのコストなど微々たるものです。

家の値段は主に材料費と人件費で決まります。ウエイトが高いのは材料費で、適切な材料を使っていれば、価格が極端に変わることはありません。ハウスメーカーの家は工場で部材を大量生産することにより、高品質の部材を安く調達できます。したがって、極端に安いメーカーや工務店の見積もりには、どこかに不適切な点がある可能性があります。

人件費も同じです。価格が安い業者は、技術が伴っていない下請け先に発注して人件費を抑えているかも知れません。

柱の本数や材料をケチる極悪業者もごくまれにいる

非常にまれですが、最悪なのは、材料を間引くケースです。実際に、完成後に柱の本数が足りていない、細い、壁が薄い、鉄筋コンクリート造(RC構造)で鉄筋が足りていないといったことが発覚したケースがあります。ここまでくれば法令違反です。外から見えないため、建ってしまうとわからないし、建築中に一般の人が見ても気付けません。

大切な我が家を任せるのであれば、万一、そうした問題が発覚した際にも補償してくれる財力がある大手企業に頼んだほうがいいということです。