熟睡するには何を心がけるといいか。管理栄養士の森由香子さんは「昔から、『眠れないときはホットミルクを』とよく言われているが、牛乳には脂肪分が含まれていてすぐには消化されないため、寝つきの悪さや睡眠の質を落とす原因になる」という――。

※本稿は、森由香子『60歳から食事を変えなさい』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

カップに入った暖かい飲み物
写真=iStock.com/cmannphoto
※写真はイメージです

老化を遅らせる体内物質NADを増やす

誰もが避けて通ることができない、老化。

確かに、どんなにがんばっても、老化を完全に止めることなどできません。でも、もしも“老化を遅らせる体内物質”があるとしたら、少しでもそれを増やしておくにこしたことはないはずです。

それが、毎日の食事法を少し工夫するだけでできるとしたら、皆さん、すぐにでも実行したいと思いませんか。

そんな画期的な食事方法にふれる前に、まずは“老化を遅らせる体内物質”について、解説しておきましょう。

健康寿命を伸ばすとされるサーチュイン遺伝子については、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。2000年に発見されたもので、老化を遅らせる“夢の遺伝子”として、医学の世界やマスコミで大きな話題になりました。

サーチュイン遺伝子は誰もが持っているもので、この遺伝子の活性化により合成される酵素サーチュインには、からだを老けさせる活性酸素を除去し、脂肪を燃焼させ、動脈硬化や糖尿病、さらに認知症も防ぐ力があるとされています。

そして、この酵素サーチュインを活性化させる物質として、近年注目を集めているのが、私たちが生きていく上で欠かせない体内物質のひとつ、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)です。

つまり、NADを増加させることで、私たちは長寿遺伝子から作られる酵素サーチュインを活性化させることができるのです。