AI時代に求められる管理職のあり方は何か。元Googleの人材開発責任者で起業家のピョートル・フェリクス・グジバチさんは「目標に対して『これをやろう』と一方的に指示するだけでは部下は育たない。人を統制することに主眼を置いた時代は、すでに終わりを迎えつつある」という――。
※本稿は、ピョートル・フェリクス・グジバチ『世界の一流は「部下」に何を教えているのか』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
部下を成長に導く「4ステップ」の質問
部下を成長させるための問いかけには、「目標設定」「現状把握」「選択肢の検討」「意思決定」という4つのステップがあります。
ここで紹介するフレームワークは、それぞれの英語の頭文字を取って、「GROW」(英語で「育つ」の意味)モデルと呼ばれています。
このモデルは、部下自身に目標を設定させ、達成までのプロセスを自らの頭で考えさせることで、主体的な思考を促すことを目的としています。
主体性を引き出す上では上司による「問いかけ」が重要な役割を担い、4つの段階すべてにおいて部下が常によい判断を下せるよう質問を繰り返します。
この手法は、単なる指示や助言ではなく、部下の思考を自立させるための「判断のワークフロー」として機能します。

