世界の一流は部下と何を話しているか。元Googleの人材開発責任者で起業家のピョートル・フェリクス・グジバチさんは「モルガン・スタンレーで働いていた30代の頃、イギリス人上司から言葉をかけられた瞬間、不安を隠して虚勢を張り続けていた自分の胸にストレートに突き刺さった。その日を境に仕事と向き合う姿勢が180度変わった」という――。
※本稿は、ピョートル・フェリクス・グジバチ『世界の一流は「部下」に何を教えているのか』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
上司と部下のお互いが「腹の底」を語り合う
欧米企業や外資系企業の一流のマネジャーに顕著な傾向ですが、成果を出し続ける優秀な上司には、共通点があります。
仕事に対するモチベーションの「原点」に目を向けて、上司と部下が腹を割って本質的な「ダイアログ」をしているのです。
「あなたにとって、仕事とは何か?」
「私たちの会社の存在意義は、どこにあると思うか?」
「この成果を上げることで、どんな社会貢献できるのか?」
上司にとっては、仕事に対するフィロソフィ(哲学)や人間性が問われることになりますが、折に触れて、お互いが「腹の底」を語り合い、考え方を共有することで、ビジネスパーソンとしてだけでなく、一人の人間としての成長を目指しています。
日常のコミュニケーションを通して、上司と部下が「垣根」を取り払うことで、信頼関係の熟成を図っているのです。
日本企業の上司と部下には、ダイアログが足りていないように思います。
忙しい時間の中で、たとえ5分であっても、人間としての本質に関わる対話を交わすことに「煩わしさ」を感じているのかもしれません。

