創立以来の強い思いがいまも生き続けるTOTO。喜多村会長は、事業の実現に必要なのは一人ひとりの社員の力、だと言います。(2024年2月26日レター)

TOTOは1917年に創立されたので、ことしで107年目を迎えることになります。初代大倉和親が衛生陶器を製造しようと心に決めたのは、ヨーロッパを視察で訪れたときのこと。下水道システムと衛生陶器の世界を見て、この住環境を日本につくらなければならないと考えたことがきっかけでした。

東洋に下水道システムと衛生的な文化を普及させたい、そのためには日本で衛生陶器をつくれるメーカーがなければいけないという強い信念で、大倉は私財を投入し、何万回も技術テストを繰り返しました。

(構成=今井道子)