強運に見える結果の裏には、ビジョンから逆算された「最大公約数」の戦略があった。偶然を必然に変えるために、いま何をすべきか。藤田晋さんが辿り着いた「成功の鉄則」とは――。
「役満」や「倍満」より「リーチ・ツモ・ドラ1」
2025年11月に文藝春秋から『勝負眼』という本を出しました。「週刊文春」で僕が連載しているコラムを一冊にまとめたもので、連載のほうのタイトルは「リーチ・ツモ・ドラ1」。麻雀を知っている人ならピンとくる言葉だと思いますが、この言葉には僕なりのある思いを込めています。
麻雀には「役満」や「倍満」といった派手な大物手があります。卓上の華であり、一発逆転の派手さに誰もが惹かれる手でしょう。しかし、実際の勝負において、あるいは社会生活において本当に必要なのは、地道に最後まで諦めずやり抜く姿勢です。いきなり大物手を振りかざして一攫千金を狙うのではなく、一歩一歩を確実に、手堅く積み重ねていく――。そんな「謙虚さ」や「着実さ」こそが、長く勝ち続けるためには不可欠です。つまり、「リーチ・ツモ・ドラ1」とは、派手さはないけれど、まずはそのくらいから一歩ずつ積み上げていこう、そんな思いを込めたタイトルなのです。
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