スマホやパソコンの普及で、文字を書く機会が激減している現代。文字を書くのは紙でもデジタルでも同じに思えても、脳への刺激に差が出ると専門家は指摘する。手書きとタイピング、仕事のパフォーマンスが上がるのは果たしてどちらか。
ノートにペンで字を書いている手の上に脳のイラストが重なっている
写真=iStock.com/Igor Kutyaev
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手を動かすことで直感的な気づきを得る

私たちの生活や仕事は、デジタル技術の急速な進化によって大きく様変わりしました。スマートフォンやパソコン、タブレットが普及する一方で、手書きの機会は急速に減少しています。今や、私たちが文字を生み出す作業の大半はタイピングやフリック入力に依存しているのではないでしょうか。

予測変換によって漢字やスペルの間違いが減り、入力ミスの修正も簡単です。また、定型文や以前に作成した文章から簡単にコピー&ペーストも可能です。デジタルツールの効率性や便利さには、手書きは太刀打ちできません。しかし、そうした便利さと引き換えに手書きが持つ本来の価値を見過ごしている可能性に、改めて目を向ける必要があるかもしれません。