2025年3月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。健康部門の第4位は――。
▼第1位 70歳のセックスがこんなに楽しいなんて…「膀胱、子宮、直腸が腟から飛び出る」更年期障害の女性がやったこと
▼第2位 認知症リスクがどんどん下がる…82歳の脳科学者も実践している「高齢者はやらなきゃ損」な日課
▼第3位 1日3食も、早寝早起きも、朝の洗濯もやらなくていい…医師・和田秀樹「60代から本当に必要な習慣」
▼第4位 「口癖」を聞けば一発でわかる…「ヨボヨボ老人になる人」と「死ぬまでピンピンしている人」の決定的な差
▼第5位 この器官が衰えるとヨボヨボ化が一気に進む…視力でも味覚でもない「認知症の発症を遅らせる」ための必須条件
※本稿は、西剛志『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)の一部を再編集したものです。
脳の老化スピードが速い人がよく使う言葉
「あー、疲れた」
「もう、嫌になる!」
「そんなことできるわけない」
こんな言葉を、日頃何気なく使っていないでしょうか?
実は、こうした言葉は脳に影響を及ぼしています。「脳のプライミング効果」というものです。
ニューヨーク大学の実験でこのようなものがあります。学生のグループを2つに分けて、言葉の羅列で文章をつくってもらうという実験です。
ひとつ目のグループには「グレー」「孤独」「忘れやすい」「退職」などの年配者のような言葉を使ってもらう。
もうひとつのグループにはニュートラルな言葉で文章をつくってもらう。「のどがかわいた」「キレイな」「プライベート」などです。
そしてグループごとに移動をしてもらったところ、なんと年配者のような言葉を使ったグループメンバーの歩くスピードが遅くなってしまったのです。これには私もビックリしました。
この実験からわかることは、使った言葉がその後の行動に影響を与えるということです。どういう言葉を使うかで、無意識のうちに行動が変わります。どういう言葉を使うかは、大切です。
「老人脳」になる言葉
次にあげるリストは、脳にマイナスになる「使わないほうがいい言葉」です。これらの言葉は、使った瞬間に脳が悪い影響を受けてしまいます。
たとえば、「疲れた」と言った瞬間に、疲れたイメージが脳に出てきます。その結果、疲れたようなパフォーマンスをしてしまい、本当に疲れた状態になってしまうのです。実際にはそこまで疲れていなくても、脳が勝手に疲れた状態をつくり出してしまうことになります。