※本稿は、江村出『仕事を上手に圧縮する方法 仕事時間を1/5にして圧倒的な成果を上げたITコンサル流 仕事の基本』(日経BP)の一部を再編集したものです。
優秀な人は「スキマ時間の使い方」がうまい
あなたの周りにいる優秀な人に注目してみてください。いくつもの会議に呼ばれ忙しいはずなのに、すぐにメールの返信がきて、資料もいつの間にかできているという人はいませんか? そういう人は、急な相談にも親身になってくれて、いいアイディアをくれたりするものです。
一方、多くの人は1日のスケジュールがギッチリ詰まっていて、圧倒的に時間が足りていないという状況に陥りがちです。会議で忙しく、資料をつくる時間も足りず、パツパツで余裕がなくて苦しい……。あなたもこのような状況になってしまってはいないでしょうか。
両者は同じように時間がないはずなのに、どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか?
優秀な人が優秀たるゆえんの1つに、日常における「スキマ時間の使い方」が非常にうまいということが挙げられます。デキる人はわずかな時間も無駄にしません。
会議と会議の合間に資料をつくったり、人を待っている間にメールをさばいたり、少しでもチャンスがあるなら小さな仕事をバシバシこなしているので、塵も積もれば山となり、気づいたら仕事がどんどん前に進んでいるのです。
みなさんは、少し時間が余ったときに「ちょっと休憩しよう」としていませんか? 少しの時間はむしろ、小さなタスクをこなすチャンスです。スキマ時間をフル活用して、確実に成果を上げていきましょう。
どんな局面でも「話は2分」で
スキマ時間は、人との会話にも適しています。ちょっと聞きたいことや連絡したいことであれば1往復前後のやりとりで終わるので、サッと済ませてしまいましょう。
スキマ時間に人に話しかけるにあたり、私がいつも気をつけていることがあります。それは「たとえどれだけ複雑な話をしたくても、2分以内に話す」ということです。
なぜ2分かというと、それは、2分で伝えられるくらいが情報量としてちょうどいいからです。