仕事を効率的にこなすための時間の区切り方は何か。ブックライターの上阪徹さんは「大量の仕事をこなすには、見積もり力が必要だ。トータル時間を把握して時間割をつくれば、徹夜のような無理もせず確実に仕事は終わる」という――。

※本稿は、上阪徹『メモ活』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

タブレットとスケジュール帳
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大量の仕事をこなすための時間割のつくり方

デスクワークもスケジュール帳に書き込む。そのために、私が取り組んでいたことがあります。

大量の仕事をいつも引き受けていた私は、やがてすべてのスケジュールを1時間単位で組むようになりました。そのほうが、スケジュール管理がしやすいからです。

これには、中学時代のひとつの気づきがありました。

中学になると、科目数が多くなります。1学期の定期試験が始まるとき、どうやって勉強をしていいのかわからず、戸惑ったのです。一夜漬けではまず無理な量です。

このときまず考えたのは、試験までいったいどのくらいの時間があるのか知りたい、ということでした。トータル時間がわからなければ、何をどのくらい勉強するのか、時間配分もできません。それを把握するために思いついたのが、時間割をつくってみることだったのです。

試験期間中はクラブ活動がなくなるので、平日は夕方4時には家に帰れる。夕食が始まる7時までに3時間。夕食後、8時から11時までの3時間。要するに1日6時間、勉強に充てられるということです。

土曜と日曜は午後から組み、すべての時間を1時間単位で算出したら、合計何時間勉強できるか見えてきたのです。