大阪・関西万博が閉幕して2カ月がたった。世界的に今回の万博はどう見られているのか。エンタメ評論家の中山淳雄さんは「決して悪い結果ではなかった。ただ、世界的には1970年の大阪万博に比べると、各国の興味は低かったと言える」という――。
大阪・関西万博は「成功した国民的イベント」だったのか
2025年4~10月の大阪・関西万博は総来場者数2900万人、日本国際博覧会協会は230~280億円の黒字という結果を残した。ビデオリサーチ社による来場経験者の満足度調査では関東の71.9%、関西の84.4%と大半が「満足できた/やや満足できた」で回答、「満足できなかった/あまり満足できなかった」がそれぞれ14.4%、7.1%という結果からもおおむね来場者の期待値以上の内容になっていたとはいえるだろう。
「満足度が高いパビリオン」のトップにはGUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONが選ばれた。モビルスーツが未来で平和利用された舞台で、軌道エレベーターで宇宙へ行くパビリオン体験は、そのままUSJなどで展開されても遜色ないほどによい出来だった。
null²は“いままでにないもの”という万博の象徴的な建物となり、石黒浩氏のロボットがみせる「いのちの未来」も河森正治氏がVRで見せた「いのちめぐる冒険」も印象的であった。
始まる前にあれほど不評・ゴシップが巻き起こっていたイベント、その背景には「待たない万博」「並ばない万博」など当初コンセプトとはあまりに食い違いがあり、チケットシステムの不備から帰宅困難者を出すような致命的な鉄道運休などがあった。
そうした頻発する文句や不平を“なまあたたかく”みていた国民が、夏を越えたあたりから「一度は見なければ」とどんどん殺到するようになり、9~10月の終盤戦はずっと満杯に近い状態であった。結果的には「成功した国民的イベント」として無事184日間の運営を終えた。

