仕事のできる人はどのようにメモをとっているか。ブックライターの上阪徹さんは「仕事の現場では、メモは余白を大胆に空けて書くことで、後で見返して使えるものになる」という――。
※本稿は、上阪徹『メモ活』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
その場で素早く正確にメモをとるテクニック
すばやくメモをとれるテクニック
これまで仕事でたくさんのインタビューをしてきました。ノートにメモをとるわけですが、私のノートを見ても、ほとんどの人は何が書いてあるのか、理解できないでしょう。
というのも、すばやくメモをとるために、私のノートは私にしか理解できないシロモノになっているからです。
文字が乱雑で読みにくい、という意味ではありません。文字は読めても、私にしか内容を理解できないのです。
きっかけは35年ほど前にさかのぼります。当時、私は広告の仕事をしていたのですが、クライアントからオリエンテーションを受けるときには、とにかく必死にメモをとっていました。
というのも当時は、今のICレコーダーのように便利なものがなかったのです。クライアントからお金を頂戴して広告をつくるのに、どこかで勘違いがあったりしたら大変。その場でメモをとるしかなかったのです。