スペインの聖地、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路で起こったことを基に描いた小説である。作者は、我々に「夢を持つ大切さ、チャレンジする大切さ」を問いかける。
私はいつも部下に対して「昨年と同じ仕事では、よくて現状維持。毎年、新しいことにチャレンジすべき」と言っている。日本人は、仕事のやり方を変えることに抵抗がありすぎる。仕事には、新しいアイデア、クリエイティビティが不可欠だが、同書を読むと気持ちがリセットされ、やる気が湧いてくるのだ。
作者がオープンに自分自身をさらけ出す文体にも共感が持てる。いままで過去に出版された本をほぼ読破したほど、好きな作家の1人である。