1年が7年に相当する「ドッグイヤー」、あるいは1年が18年に相当する「マウスイヤー」ともいわれる昨今。時間の使い方を考えないと、ビジネスも、人生も充実させることができない。
時間は、誰にでも本来平等に与えられている資源である。しかし、その使い方は、人によってうまい、下手の違いが大きい。
時間の使い方というと、ついつい「効率」ばかりが強調される。しかし、本当に大切なポイントは、ほかにもある。たとえば、日々の時間の中の「アウェー比率」である。
サッカーの試合と同じように、仕事にも「ホーム」と「アウェー」がある。ホームとは、自分が慣れ親しんだ、いわば得意分野。それに対して、アウェーは、新しい領域、「チャレンジ」の現場である。
年をとり、キャリアを重ねるにつれて、放っておくと次第に人生の中のホームの割合が増えてくる。新しいことに挑戦する「アウェー比率」が減ってきてしまう。
ホームの活動ばかりやっていると、「時間泥棒」が出現する。あっという間に、時間が経ってしまうのだ。最近、時間が経つのが早いと感じる人は、時間泥棒の被害者である可能性が高い。
この前お正月だったと思ったのに、お盆が来る前にまたお正月が来てしまった。1年が経つのが早い人は、時間泥棒にやられている!
時間泥棒の被害者にならないためには、人生の中の「アウェー比率」を高めなければならない。
初めてのこと、意外なことに向き合っていると、時間の経過がゆっくり感じられるという実験データがある。単位時間あたり、どれくらい目新しいことがあるか。サプライズがあれば、それだけ時間が充実する。