固定席を持たず、社員が自由に席を選んで働く「フリーアドレス制」。コミュニケーションの活性化やイノベーション促進などのメリットが期待されているが、必ずしも生産性の向上に直結するわけではないという。
職場のフリーアドレスのイメージ
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座る場所は自由でも結局は固定の席に

上司が電話のやり取りを聞いているようで落ち着かない、同僚に声を掛けられるたびに作業が中断してしまう、在宅勤務になると身の回りに気の散る要素がいっぱいで怠けてしまう。モバイル機器が発達し、ペーパーレス化が進み、テレワークでも難なく仕事ができるようになった昨今、より働きやすい環境を探している人は多いでしょう。

従業員にどんな職場環境を提供すれば、クリエーティビティが発揮されるのか、生産性や能率が高まるのか。経営者やHR(人事)担当者もこうしたテーマに長年取り組み、試行錯誤を重ねてきました。