行き過ぎた「愛国主義」で中国人が暴走している

中国における対日感情は「悪い」。この事実に対して、いまさら驚く人は少ないだろう。一方で、数字を見ると少し興味深いことがわかる。

2005年から定期的に日中両国で世論調査を行う「言論NPO」が23年10月に発表した調査結果によると、日本に「良くない」印象を持つ中国人は62.9%に上った。逆に、「良い」印象を持つ中国人は37%。日本に好意的な中国人は意外に多いと感じられるのではないだろうか。同調査では中国に「良くない」印象を持つ日本人が92.2%に達しており、実は日本の対中世論のほうが画一的であることがわかる。

日本人が中国を嫌う主たる理由のほとんどは、領海・領空侵犯など現代の相手国の行動に基づいている。一方、中国人が日本を嫌う理由は尖閣諸島問題など同時代的な要因に加えて、歴史問題の影響が大きい。