大事な仕事で十分にパフォーマンスを発揮するにはどうすればいいか。スリープトレーナーのヒラノマリさんは「ビジネスパーソンもアスリートと同じで、交感神経と副交感神経のバランスをとり、自律神経を味方につけるといいパフォーマンスを上げられる。自分で簡単にコントロールできる方法がある」という――。

※本稿は、ヒラノマリ『人生を変える睡眠術』(大和出版)の一部を再編集したものです。

シューズの紐を締める男性
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大事な日の前、無理に寝つけなくてもいい

「大事なプレゼンや商談などの前日になると、寝つけないんです」という悩みをよく聞きます。そういう場合は、本稿で紹介する方法を試していただき、それでも1時間以上眠れないなら無理に寝ようとしなくていいと思います。

なぜなら、「眠れない」と思いながら寝ようとすると、よけいに焦りますし、心拍数も上がって、眠りにくい体になってしまうからです。

私は「1日1日で睡眠を評価せず、1週間でマネジメントすること」をおすすめしているのですが、それが大きな理由です。「1日眠れなくても、ほかの6日間は、ちゃんと眠れているから大丈夫だ」と思えるような睡眠をとってほしいのです。

まず、基本的なスタンスとして、「眠れなくてもいいや」と思うこと。

そのうえで、できる範囲で、眠りやすくなるような対策を講じてみましょう。