日本人の不眠の原因の一つが「スマホ依存」だ。上級睡眠健康指導士の角谷リョウさんは「寝室にスマホを持ち込まず、別の部屋で充電することがベストだが、いきなりは難しいかもしれない。まずは頭から30cm離れた場所に置くことから始めてみてほしい」という――。

※本稿は、角谷リョウ『超熟睡トレーニング』(Gakken)の一部を再編集したものです。

夜に自宅のベッドでスマートフォンを使用
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目覚ましは時計に任せて、スマホは遠くへ

スマホを枕元から離すと、かなり眠りやすくなります。

おそらくスマホを目覚まし代わりに使うために、枕元に置いている人が多いと思いますが、手元に置いておくとつい寝る前にも見てしまいますよね。

さらに、中途覚醒や早期覚醒をしたときにも時間確認のためにスマホを見てしまうと、覚醒するというループに入ってしまうんです。

人間はスマホが近くにあるとつい触ってしまいます。だから、スマホをすぐ見られる場所に置かないことが大切です。

目覚ましには、目覚まし時計を買って使うようにし、スマホは少なくとも頭から30cm以上離したところに置くようにしましょう。

スマホから出る電磁波に潜むリスク

これには健康上の理由もあります。世界保健機関(WHO)が、スマホから出ている電磁波は「発がん性の可能性がある」と、5段階ある発がん性の上から3番目に分類しているくらいです。

iPhoneの取り扱い説明書にも「枕元に充電した状態で置かないでください」と書いてあったこともあるようです。

寝ているときはリラックスしているので、特に電磁波の影響を受けやすいとも言われています。起きているときにスマホが近くにある分には、ほぼ影響はないだろうと言われていますが、睡眠中は避けるに越したことはないでしょう。