「頭と足の位置を逆にしたら眠れるようになった」という声

寝つきのよくない場合は、ベッドが「眠れない場所」になってしまっていることも多いもの。そうならないために、寝るときに見える景色を変えてみましょう。

一番簡単なのが、枕の位置をいつもと逆にすることです。

私の友人も、「いきなり部屋の模様替えはできないし、ベッドの買い替えもできないけど、頭と足の位置を逆にしたら眠れるようになった」と言っていました。

枕の位置を変えると、脳が「違うベッドだ」と認識してくれて、「眠れない」という思い込みから解放されるようです。やってみる価値ありです。

横になって目をつぶるだけでも大丈夫

「布団に入って目をつぶっていても、眠れないなら休息にならないのでは?」

そう心配する声も聞きますが、大丈夫です。ちゃんと効果があります。

まず、横になっているだけでも脳波的にはα波になりますし、内臓に行きわたる血流量も増えるので、疲労回復の部分で効果があります。

ベッドで寝ている女性
写真=iStock.com/zamrznutitonovi
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α波はリラックスしているときに出てくる脳波で、その脳波が出ることによって、日中働いている交感神経から夜の副交感神経にスイッチが切り替わる仕組みになっています。

また、目をつぶっていれば視覚情報をシャットアウトできるので、その分、脳を休ませることができます。たとえ眠っていなくても、目をつぶって横になることは、ちゃんと休息になっているのです。