睡眠の質を上げるために効果的なアイテムは何か。スリープトレーナーのヒラノマリさんは「布団やパジャマは厳密に『夏用』『冬用』とわけず、1年中使えるようにしたほうがいい。パジャマは1年を通して長袖長ズボンがおすすめだ」という――。

※本稿は、ヒラノマリ『人生を変える睡眠術』(大和出版)の一部を再編集したものです。

ベッドで眠っている女性
写真=iStock.com/gorodenkoff
※写真はイメージです

マットレスは迷ったら硬いものを選ぶ

質のいい睡眠を成り立たせる2本の柱として、「体の外側からのアプローチ」と「体の内側からのアプローチ」があります。

この「体の外側」と「体の内側」には、次のようなものがあります。

【図表1】マットレス・枕の「体の外側」を見てみよう
(出所=『人生を変える睡眠術』)

ここではまず、体の外側からのアプローチに焦点を当てましょう。

日本人は布団文化で進んできたので、「布団は硬いほうがいいのでは」「柔らかいと体に悪いのでは」と考える人もいるようです。

でも、硬すぎる布団はよく眠れないことが多いもの。腰とマットレスの間にすきまができると腰を痛める原因にもなりますので、ほどよい柔らかさがあることが重要です。

しかし、新しくマットレスを選ぶ際、硬いものかソフトなものかで迷ったら、とりあえず硬いものを買いましょう。

というのもマットレスは、後からトッパー(マットレスの上に敷いて寝心地を調整するもの)などを敷いて柔らかくすることは可能ですが、柔らかいものを硬くするのは難しいからです。