転職は新たな一歩を踏み出す大きな決断。希望ばかりではなく、不安や迷いを感じることも多々あるでしょう。企業研究は当然するものの、「いざ転職したら希望どおりにならないかもしれない」「今の会社の方が良かったと後悔するかも」と考えてしまう方も少なくありません。
この記事では、転職を検討している方、特に前職で「配属ガチャでハズレた(職種や勤務地など、配属先が思うような先ではなく就労継続の困難さを感じた)」など希望と異なる仕事の担当になったことから転職に至った方が、次の転職で同じような境遇にならないために留意したいポイントを、データと専門家のアドバイスを交えてご紹介します。
転職に対する不安を解消し、より自分に合った仕事・就業環境で自信を持って前進するために、ぜひ参考にしてください。
監修者
谷所 健一郎
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書『はじめての転職ガイド 必ず成功する転職』『転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方』『転職者のための面接回答例』『転職者のための自己分析』(いずれもマイナビ出版)ほか多数。
「配属ガチャ」や希望と異なる配属で「辞めたい」と感じる方は一定数
マイナビ転職が行った新入社員800名(入社2カ月時点)を対象とした「新入社員の意識調査(※1)」によると、新入社員で勤務地・配属先ともに希望通りだったのは59.9%と過半数を上回りました。とはいえ、半数近くがファーストキャリアを希望とは異なる状態でスタートしています。
そのなかで、「配属ガチャにハズレた」とまで感じている新入社員は11.1%。それほど多くない印象ですが、「辞めたい」と思ったことがある退職検討経験者は、23.7%が「配属ガチャにハズレた」と感じており、非退職検討経験者よりも15pt以上高い結果に。