「恥ずかしさ」は決してネガティブ感情ではない

米国ロチェスター大学のリチャード・ライアンは、「恥ずかしさ」が意欲をもたらすことを109名のアルコール依存症の外来患者(平均30.5歳)の調査で明らかにしています。

ライアンの調査では、「アルコール依存症というレッテルを貼られるのは、とても恥ずかしい」と感じる人ほど、治療に積極的に参加し、途中でドロップアウトすることも少なかったのです。

恥ずかしさは、決してネガティブな感情ではありません。

「みんなにおバカさんだと思われようが、私はまったく気にならない」という人は、おそらく苦手な勉強をする気持ちにはならないでしょう。わざわざイヤな勉強をする必要を感じないからです。

「恥ずかしい」という気持ちがあるのなら、その気持ちを大切にしましょう。

「恥ずかしい」という気持ちは、うまく使えば、自分を変えるのにとてつもなく素晴らしいエネルギーを生み出してくれます。

「2日で終わらせる」と決めるのは一石四鳥

締切りや納期があるから、人は頑張れます。

もし締切りも何もなく、「どれだけ時間をかけてもいいよ」と言われていたら、そんな仕事はだれもやらないでしょう。そのまま放っておくはずです。

というわけで、どうにもやる気が出ないというのであれば、自分で勝手に制限時間を決めてみるといいですね。タイムアタックをしてみるわけです。

本当は3週間後までに片づければいいという仕事でも、「2日で終わらせる」と自分なりに決めてしまいましょう。全力で頑張れば何とかなるかもしれない、くらいの非常に高いハードルを設定するのがポイントです。

タイムアタックをするとやる気も出ますし、それを達成できたときには清々しい爽快感が得られます。

また、苦しさを乗り越えることができたということで、自信も高めることができるかもしれません。一石二鳥どころか、一石三鳥、一石四鳥くらいのメリットがあるのです。