仕事力をアップさせるには何をすればいいか。おくりバント社長でプロ営業師の高山洋平さんは「ビジネス書を読み込むよりも、飲み屋通いをしたほうが仕事に効く。まずは行きつけの店を増やすといい。短期間で常連になる秘訣は、家か会社の近くで好きな店を見つけたら、3日連続で通うことだ」という――。

※本稿は、高山洋平『ビジネス書を捨てよ、街へ出よう』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。

常連になるなら、1カ月に3回ではなく3日連続で通う

「僕はあんまり外で飲む習慣がなくて……」
「まあ、そんなことだろうと思ったぞ」

株式会社おくりバント社の高山洋平さん
筆者提供
株式会社おくりバント社の高山洋平さん

高山はフンと鼻を鳴らした。

「俺なんか、年間360日、1000軒以上を飲み歩くことで行きつけの店を増やしてきたんだぞっ‼ 今では中野を中心に、各街々に拠点がある」

「……僕のような常人の肝臓には、とてもそこまでできないですね」

「確かに、誰にでもマネできることじゃない」

「そもそも、どうすればお店の常連さんになれるんですか?」

「本当に世話の焼けるやつだな。まあいい、教えてやろう。短期間で常連になる秘訣はズバリ、3日連続で通うことだ」

「1カ月に3回通うとかじゃ、ダメなんですか?」

「ダメだ。連続で行くことが大切なんだ」

「何で、3日なんですか?」

「初めて入っていい店だったから次の日も行くという、客は割といるもんだ。店主も『今日も来てくれたんだ』とまあまあ喜ぶだろう」

「十分じゃないですか」

「いや足りんな。だが、さすがに3日目も現れたら『こいつ何者なんだ?』と店主の印象に深く残る。来店する時間帯とか混雑の状況なんかにもよるがな」

「なるほど」

「まずは通いやすい場所、家か会社の近くで好きな店を探すといいだろう。それから3日連続で通って顔を覚えてもらえたら、週に1回くらいのペースでも常連として認識されるはずだ」

「覚えてもらうことが第一歩なんですね」

日本酒をのむ人
写真=iStock.com/Yuzuru Gima
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