集中力を維持するには何をしたらいいか。研修会社らしさラボ代表の伊庭正康さんは「『ラムネ』を食べたら集中力が回復する、というように集中力を高めたい時は、ほんの少しの糖を体に入れるだけで効果がある。低血糖な食材でも効果はてきめんと言われており、私ははちみつよりは低血糖なマヌカハニーをほんの少し摂取している」という――。

※本稿は、伊庭正康『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

ボウルに入ったラムネ菓子
写真=iStock.com/Josiah S
※写真はイメージです

1枚の紙キレで集中力が途切れない

修行を極める僧侶でも、常に煩悩が浮かぶと言います。煩悩が浮かんだ時、警策きょうさくという板状の棒で、パーンと打ってもらうことで気持ちを整えるそうです。

でも、われわれは、上司に警策で打ってもらうわけにはいきません。

そこで、紹介したいのが、「パーキングロット」を使って気持ちを整える方法です。

パーキングロットを説明します。

これは駐車場を意味する言葉なのですが、実は、会議で使うテクニックです。

議題とはズレていながらも、無視するにはもったいない意見が上がった際、ホワイトボードに書き留めておくテクニックのことをパーキングロットと言います。

この手法を個人の作業に応用するのです。

作業をしている際に、「あ、そうだ。あの会社にメールを送らなきゃ」など、集中力が途切れたタイミングで、作業に関係ないことが頭をよぎることがあるでしょう。

その際、メモに書き留めておくという方法です。紙キレでもOK。

そうすることで、メールの文面をどうしようかな……など、「今、ココ」で考えなくて済むので、集中力を途切れさせずに済むというわけです。

私も、しょっちゅう別のことが頭をよぎりますので、その都度、いつも携帯しているスケジュール帳にすぐに書くようにしています。手帳がパーキングロット(駐車場)になっているわけです。

いかに「ちょっとくらいなら」とタスクスイッチングをさせないかが、集中力をキープする試金石なのです。