集中力を高めて仕事のパフォーマンスを上げるには何をすればいいか。研修会社らしさラボ代表の伊庭正康さんは「1人でがんばれない時は、同レベルの仲間と一緒に仕事をすると『ピア効果』が働き仕事のパフォーマンスが上がる。『同レベルの同僚がいない』『ずっと1人で作業する環境』という場合には、『同じテーマに取り組んで、成功している人や憧れの人、すごい人のことを想像する』だけでも自身の意志が強くなることがわかっている」という――。
※本稿は、伊庭正康『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
たとえ“退屈な仕事”でもタスクの難易度を上げる
こんな経験、ありませんか。
つい没頭してしまい時計を見ると「え、もうこんな時間」。
この、“没頭”の状態を「フロー」と言います。
心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱し、広まった概念です。
では、どうすれば仕事で「フロー」状態に入ることができるのでしょうか。
ここでは、仕事中、自在にフローに入るテクニックを紹介しましょう。
フローは2つの要素で構成されています。
「挑戦レベル」×「スキルレベル」の要素です。この2つの要素を調整することで、フローに入ることができます。
具体的には、たとえ“退屈な仕事”であったとしても、工夫を加えて「タスクの難易度」を少し上げてみてください。そうすることで、「挑戦レベル」を高めることができます。
「タイムトライアルにする」「できばえのレベルをアップさせる」ことで、挑戦レベルをアップさせることもオススメです。
もう1つの「スキルレベル」とは、そのタスクを処理するスキルの高低を指し、すでに持っているスキルで対処することができればOKです。