集中力を高めて仕事のパフォーマンスを上げるには何をすればいいか。研修会社らしさラボ代表の伊庭正康さんは「1人でがんばれない時は、同レベルの仲間と一緒に仕事をすると『ピア効果』が働き仕事のパフォーマンスが上がる。『同レベルの同僚がいない』『ずっと1人で作業する環境』という場合には、『同じテーマに取り組んで、成功している人や憧れの人、すごい人のことを想像する』だけでも自身の意志が強くなることがわかっている」という――。

※本稿は、伊庭正康『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

並んで仕事をするテレフォンオペレーター
写真=iStock.com/itakayuki
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たとえ“退屈な仕事”でもタスクの難易度を上げる

こんな経験、ありませんか。

つい没頭してしまい時計を見ると「え、もうこんな時間」。

この、“没頭”の状態を「フロー」と言います。

心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱し、広まった概念です。

では、どうすれば仕事で「フロー」状態に入ることができるのでしょうか。

ここでは、仕事中、自在にフローに入るテクニックを紹介しましょう。

フローは2つの要素で構成されています。

「挑戦レベル」×「スキルレベル」の要素です。この2つの要素を調整することで、フローに入ることができます。

具体的には、たとえ“退屈な仕事”であったとしても、工夫を加えて「タスクの難易度」を少し上げてみてください。そうすることで、「挑戦レベル」を高めることができます。

「タイムトライアルにする」「できばえのレベルをアップさせる」ことで、挑戦レベルをアップさせることもオススメです。

もう1つの「スキルレベル」とは、そのタスクを処理するスキルの高低を指し、すでに持っているスキルで対処することができればOKです。