人と比べて劣等感を感じたり、孤独を感じたりする時はどうしたらいいのか。日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さんは「大企業で安定した仕事に就いていても、1人暮らしで孤独を抱えているという人は多い。しかし、『ひとりぼっち』であることが必ずしも孤独の根本原因ではない」という――。

※本稿は、大野萌子『ネガティブな自分のゆるし方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

外見に劣等感を持つ人が増えている

自分の外見に自信が持てない。美容整形で外見を変えたいけれど、経済的理由から簡単にはできず、見た目に満足しないまま生きるのがつらい。

SNSやインターネットの発達により、私たちは芸能人やインフルエンサーなど、自分が理想とするビジュアルを簡単に見つけられるようになりました。

注射と女性の唇
写真=iStock.com/Robert Daly
美容整形を繰り返してしまう(※写真はイメージです)

そのためか、美しい女優の方やモデルと自分を比較して、劣等感を持つ方が増えてきたと感じます。

自分の見た目に過剰にこだわり、それを欠陥と思い込んでしまうことを「醜形しゅうけい恐怖」と言います。

美容整形を繰り返してしまう

例えば、

・「自分が嫌われているのはこの顔のせいだ」
・「目が大きくないから暗い人と思われているに違いない」

などと、人は気にしていないような外見の一部を欠陥と捉えて苦しくなります。

その結果、美容整形を繰り返してしまう人も少なくありません。

なかには「人と話せない」「目を合わせられない」など、対人恐怖症につながるケースもあります。