「過去の捉え方」は変えられる
学生時代にいじめられた過去の経験がトラウマに。そのせいで、社会人になっても「自分には価値がないのでは」と、コンプレックスに感じてしまう。
よく「他人と過去は変えられない」と言われますが、「今」が変われば「過去」は変えることができます。
「学生時代にいじめられた」という過去は変わりませんが、「過去の捉え方」は自分次第で変えられます。それによって、過去のトラウマを自分で克服できるのです。
例えば、過去に大失敗があったとしても、失敗をバネにしてその後に成功を手に入れたなら、「あのときの失敗があったおかげ」「失敗したから気づけたことがある」などとポジティブに捉えられます。その際、自分の都合で捉えても問題ありません。
失敗が一度もなければ、成功もありません。つらかったことも含めて、「過去の経験すべてが今の自分につながっている」と捉え直してみましょう。
「他責」ではネガティブ思考から抜け出せない
自分次第で過去の捉え方は変えられますが、中にはいつまでも他人に責任を委ねてしまう人がいます。
こうした「他責」の気持ちが強いと、「あの人のせいで自分の人生はおかしくなった」「自分のコンプレックスはいじめのせい」という思考からずっと抜け出せません。
いじめられた経験、過去に受けた嫌な体験は、その本人にしか知る由はありません。
しかし、過去にいじめられた経験があるからこそ、人に優しくできたり、弱い立場の人の気持ちがわかったりすることもあります。それだけでも「価値がある」経験と言えるのではないでしょうか。
過去の事実は変えられませんが、それをバネにして跳ね返す行動力があれば、誰でもコンプレックスを良い方向に切り替えられることを忘れないでください。