孤独を感じやすい人の思考

大企業で安定した仕事に就き、職場では人との関わりを感じられる。しかし、1人暮らしの家に帰ると、孤独を感じて虚しい気持ちになる。

「自分は社会の一員として活躍している」という感覚を、心理社会的同一性と言います。この感覚があると、たとえ1人暮らしで同居人がいなくても、心の孤独感を感じにくくなります。

その反対に、

・「人の役に立てていないと感じてしまう」
・「社会に適応していないのではないか」

といった「心理社会的同一性」が満たされないと、孤独を感じやすくなります。

暗い背景に座っている男
写真=iStock.com/Aramyan
「1人暮らし=寂しい」という考えがそもそも間違っている(※写真はイメージです)

つまり、「家に帰ってひとりぼっち」であることが、必ずしも孤独の根本原因ではない可能性が考えられるということです。

人と話したり、一緒に過ごしたりする時間も大切ですが、人が生きていくためには、1人の時間を持つのも同じくらい大事なことです。

心を穏やかに保つには、その両方の時間が欠かせないのです。

自分の活躍を認めてあげる

「人の役に立っている」「社会に適応して活躍している」という感覚を取り戻すには、小さなことでも良いので、自分の活躍を認めてあげることが大事です。

仕事をしていれば、たとえ小さなことでも、必ず誰かの役には立っているはずです。そうでなければ、仕事を通して対価を得ることはできないからです。

社員全員が大きな成果を上げるのは難しく、これまでにない成果を上げることが望まれているわけではありません。

1人ひとり、活躍の場所や役に立てるフィールドは違います。

自分なりの定義で社会の役に立てていると思えれば、それでOKです。

自分を認めて「社会の一員である」という感覚を持つことができれば、徐々に孤独から解放されていきます。