2月1日から2024年度の東京・神奈川の中学入試が始まる。1月10日はその前哨戦となる埼玉県の人気進学校・栄東中学校(共学校)の入試が行われた。中学受験塾を主宰する矢野耕平さんは「栄東中の試験では、日常ではあまり使わない大人っぽい語彙力を問う問題が出た。こうした問題を説くには、暗記だけでは難しい」という――。
栄東中学校で出された「大人表現」の穴埋め問題
2024年1月10日に実施された栄東中学校(A日程)の国語から言語知識問題を取り出して、紹介したい。つい先日に大勢の受験生たちが挑んだ「ホッカホカ」の入試問題である。
[2024年度栄東中学校(A日程)国語 大問2より]
問 次の( 1 )~( 10 )に当てはめるのに最も適切な言葉をあとの【語群】から選び、それぞれ記号で答えなさい。ただし、記号は1度ずつしか使いません。
・ 本心を( 1 )に打ち明けた。
・ クレームに対する( 2 )な対応にいらだつ。
・ 風にそよぐ( 3 )な柳の枝を描く。
・ 大切な客人に対し( 4 )なもてなしを心がける。
・ 先方の( 5 )な心づかいに感謝する。
・ なりふりかまわず( 6 )なやり方でお金をかせぐ。
・ ( 7 )な小鳥のさえずりに目を覚ました。
・ 私としたことが( 8 )にもすっかり忘れていた。
・ けんか相手のことを( 9 )に言う。
・ 雨上がりは( 10 )に外に出たくなる。
【語群】
ア たおやか イ かぶん ウ ねんごろ エ うかつ オ あこぎ
カ そぞろ キ あしざま ク せきらら ケ かんまん コ うららか
《解答は末尾に記載》