今秋、日本マーケティング学会が設立された。当学会では学者だけでなく、実務家も加わり、理論と実践の融合を目指すという。これを手がかりとして、現代におけるマーケティングの意義を筆者は問い直す。
日本マーケティング学会。設立記念大会は2012年11月11日(日)に行われる。設立発起人には、学者のほかに実務家も多く、柳井正(ファーストリテイリング会長兼社長)、佐治信忠(サントリーホールディングス会長・社長)らも加わる。
今秋、50人を超える学者・実業家の発起人の呼びかけのもと、日本マーケティング学会が設立された。その発起人のメンバーの中には、アメリカから、フィリップ・コトラー教授とデイビッド・アーカー教授のお二人も名を連ねられている。コトラー教授は、『マーケティング・マネジメント』のベストセラーで日本でもおなじみ。私が学部ゼミで最初に読んだ本が氏の分厚いテキストだった。それ以来、日本で氏はマーケティングの神様のような存在になっている。アーカー教授も劣らず有名で、戦略計画やブランド論の分野では知らない人はないくらいだ。
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