仕事を時給でとらえない

収入源を増やすにあたって、みなさんに覚えておいていただきたいことがあります。それは、「時給いくら」で仕事をとらえない、ということです。

時給換算で収入をとらえた場合、稼げる金額は、かけた時間によって左右されることになります。反対にいえば、「時間をかけないと、稼げない」ということ。「お金を稼ぐ=働く時間を増やす」というふうにとらえてしまったが最後、お金持ちへの道は閉ざされることになります。

お金持ちになることは、仕事や時間の奴隷になることではありません。そうしたものから自由になることです。

ですから、給料以外の収入源を増やす際には、ぜひ、時給換算を前提にした選択はやめてほしいと思います。

ドル紙幣と古い時計
写真=iStock.com/BT1976
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収入も、自己肯定感もアップする「転職」

この項目の最後に、転職もまた、収入源や収入を増やす方法であることをお伝えしておきます。

給料の水準は、業種である程度決まります。たとえば一般の会社の受付事務とか、栄養士、美容師、アパレル関係。こうした仕事が悪いと言っているわけではないけど、そうした業界でものすごく努力しても、収入の天井には比較的早く到達してしまうでしょう。

お金が本当にほしいなら、基本は営業です。

私がアドバイスした人の中には、栄養士をやっていて年収数百万円だった女子が、外資系の保険会社に転職して1000万円になった、というケースもあります。彼女はそれでアパートを買って、不動産所得も増やしました。その友だちの栄養士だった子は、営業ではありませんが、看護師に転身して、給料がかなり増えたと言っていました。

人生、お金がすべてじゃない。それよりもやりたいことをやりたい。

その気持ちはわかります。でも、いくらやりたいことでも年収が300万円を切っている方は、転職を真剣に考えてほしいと思います。年収が300万円ということは、社会保険料や税金が引かれるとだいたい手取りが250万円です。これが、毎年100万円以上貯金するための最低ラインだと思います。