野球合宿に帯同しながら猛勉強「証券外務員一種」取得

東京港区田町のオフィスビル。そこにはベンチャーやスタートアップが複数同居する。3階の共同スペースにはラフな服装の若者がパソコン片手に自由に語りあっていた。

2021年夏創業の投資運用会社「KxShare(ケーシェア)」。9階の20畳ほどのスペースにデスクが7つ。社員は現状6人だ。同社は投資家から資金を集めて企業に投資し、収益を得る。2022年6月から運用を開始、2023年6月の1年間の運用パフォーマンスは55.5%だったという。将来は上場も視野に入れて拡大を目指している。

これまで金融の世界にまったく縁はなかった。簡単な用語さえも知らなかったが「証券外務員一種」という資格を今年3月の筑波大の鹿児島合宿に帯同しながら猛勉強をして取った。

営業の仕事はターゲットの適格投資家を探して投資してもらう。3月に入社してこの7月に初めての契約を結んだ。この最初の契約が、同社が契約した中で最も大きな金額で、東條を誘った社長の渡辺克真は驚いたそうだ。

出社は朝8時。静かな時間に一人で集中して仕事をしている。勉強することは際限がない。この4カ月ほどでいろんな発見があった。知り合いの実家が優良企業だったなんていうことも新鮮だった。なんせ、日本には420万以上の会社があって、一部上場はほんの0.1%でしかない。

鉄道会社の“レール”から降りた。安易に敷かれた道には乗らなった。出身校のくくりを取っ払った。一流大企業から社員一ケタのベンチャーへの転職。現役時代のポジションは守備の要・遊撃手。堅実な守備の人だったが、人生は攻撃的だった。

「(これからも)攻めた人生にしたいです」

現在は新しい仕事にまい進する日々だが、野球やコーチについても常に考えている。転職と同じタイミングで4月からは筑波大野球部の正式な外部コーチになってベンチに入った。春の首都リーグは優勝に届かず3位だったが、ベストナインを4人出した。サードとセンターの2人は2年の時から鍛えてきた選手だ。

将来は筑波大の監督も、という期待もありそうだが、「それにはレベルの高い論文を3本書いて博士号をとらないといけない。ちょっと現状では難しそうです」。そういって苦笑いした。

東條にはスポーツとビジネスを絡めた夢があった。アメリカにテニスで有名なIMGというスポーツ育成事業の拠点がある。それに似た野球のアカデミーを日本に作ることができないか。部活が早く終わって帰宅した子供たちがアカデミーに行って希望のトレーナー、コーチに教えてもらえたり、プロもアマも一緒に自由に試合もできたり……、そんな場所だ。

金融ベンチャーと野球指導者という二足の草鞋を履くセカンドキャリアが始まった。

「将来、上場したら、子会社でスポーツビジネスをしようと思っています。(社長の渡辺)克真もやろうと言ってくれています。仕組みを作って野球に恩返しをしたい。近い将来、日本に影響を及ぼすような人材になっていたいです」

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