情報が行き交う社会では、よい評判を博せるか否かが、物事の成否を決めてしまうことがある。

現代でいえば、書籍やCD、飲食店などがネットで5段階の評価を受け、売れ行きが左右されるようなものだが、実はこれ、中国の戦国時代でも同じだった。『戦国策』にこんな話がある。

燕の昭王は、酷い敗戦の後に位についたため、その恥をすすぎたいと、頭を下げて、高額な報酬で人材を招こうとした。

そこでまず、郭隗(かくかい)という自らの育ての師に教えを請いに行く。すると次のように言われた。

「人材を招きたいとおっしゃいますが、それにはいくつかの方法があります。

まず、頭を下げて教えを受ける。こういった態度で招くなら、自分よりも100倍すぐれた人材が集まります。

また、相手に敬意を表し、その意見にきちんと耳を傾ける。これなら、自分よりも10倍すぐれた人材が集まります。

一方、相手と対等にふるまう。これでは、自分と似たり寄ったりの人材しか集まりません。

さらに、肘掛にもたれて、杖をにぎったまま横目で指図する。こんな不遜な態度では、集まっても小役人レベルでしょう。

また、頭ごなしにどなりつけて叱りとばすような態度では、もはや下僕のような人間しか集まりません。

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