組織における忠誠心と怨恨の問題は、われわれ人間にとっては、永遠の悩みどころなのかもしれない。

『戦国策』にこんな話がある。中山という国の君主が、都の貴族たちを招いて饗宴をひらいた。その席に司馬子期という人物も出席していたが、たまたま羊のスープが足りなくなり、彼のところまで回ってこなかった。