組織における忠誠心と怨恨の問題は、われわれ人間にとっては、永遠の悩みどころなのかもしれない。

『戦国策』にこんな話がある。中山という国の君主が、都の貴族たちを招いて饗宴をひらいた。その席に司馬子期という人物も出席していたが、たまたま羊のスープが足りなくなり、彼のところまで回ってこなかった。

これに怒った司馬子期、なんと隣国の楚に逃亡して楚王をけしかけ、中山を攻撃させたのだ。中山の君主は、やむを得ず国外に逃げようとする。すると、二人の人間が、ホコを手にして彼につき従った。
中山の君主は振り返って、二人に尋ねた。